お泊まり会を迎えるまで

4月に原峰公園にオタマジャクシを見に行ってから、こどもたちは水の中に住む生き物に興味を持つようになりました。年長のこどもたちは、図鑑や本を使って魚について研究するにつれ、その探究心は多摩川にも広がってきました。



「多摩川の魚博士が郷土の森にいるんだって」「会いに行ってみたい!」「魚や多摩川のことを聞きたい!」郷土の森博物館のふれあい教室は土日祝日しか空いていないのですが、こどもたちの思いを伝えると特別に開放していただけることになりました。5月の終わりに、郷土の森博物館のふれあい教室へ年長6人で多摩川の魚研究に行きました。魚博士からカメやザリガニのことを教えてもらい、実際に触らせてもらいました。「かわいい!」「触れちゃった!」「エサも食べたよ!」多摩川の生き物とじっくり関わることで、こどもたちはますます生き物が好きになりました。



魚研究から帰ってきて、「郷土の森の中の別の場所も見てみたかったね」と誰かがつぶやきました。「でも、郷土の森は広いみたいだから、時間がたくさんないとだめだよね」「お休みの日じゃないとだめなんだよね」「それじゃあ、今度みんなでお休みの日に保育園に泊まってみる?」「泊まってみたい!」年長6人でさっそく郷土の森博物館のことを調べ、みんなで行きたい場所を決めました。


 郷土の森博物館でのこどもたちの目的は、プラネタリウム、まいまいず井戸、水車小屋、木の化石を見ること、森のおはなし会に行くこと、そして、魚博士にもう一度会うことです。また、保育園に帰ってきたら、花火、シャワー、洗濯、朝ご飯作り、掃除をしたいと決めました。それからというもの、星のこと、化石のことをたくさん調べたり、雑巾を縫ったりして、こつこつとお泊り会の準備をしました。そして、お世話になった魚博士のために、6人が心を一つにして、プレゼントとカードを作りました。



お泊まり会当日。魚博士には会えませんでしたが、魚、カメ、ザリガニをたくさん見たり、プラネタリウムで星のクイズに挑戦したり、木の化石を触ったりと、郷土の森をじっくり堪能しました。



 園に戻ると、年中のこどもたちが豆のコロッケを作って待っていてくれました。「いただきます!」お腹がいっぱいになったところで、念願の花火とシャワーで心と体をリフレッシュし、お楽しみの映画を観て、ぐっすり寝ました。



 翌朝、自然と目が覚めたこどもたちは、身支度をして朝ご飯を作り始めます。みんなで植えたプランターのナスを収穫し、包丁で切って、お味噌汁に入れました。主食のおにぎりも、おかずのスクランブルエッグも、みんなで協力して自分たちで作りました。「自分で作ったからおいしいね」



朝食を終え、自分の洗濯物を干したら、今度は部屋の掃除です。自分で作った雑巾でみのりの部屋、階段、わかばの部屋のすみずみまで掃除しました。二日間共に生活した年長6人は、お迎えの時、きらきらした笑顔で「あ~楽しかった!」「またお泊まりしたい!」と報告していました。